第三章

私の考える新しい税務顧問
来社型コンサルティング

「夢を紡いで」 沖縄ぜんざいと大判焼きがおやつのときは豪華だと騒いでいた私の世代では、差し入れにぜんざいを持っていくと喜ばれると思っていたのだが゙・・・。感激の声はなく、不思議な沈黙が流れた…(笑)沈黙を破り、私が若い社員にひと言

「高校生の頃、学校帰りにぜんざい食べに行ったよねぇ。ねぇ?…」と隣の顔を覗き込む。「ぜんざい屋さんってありませんでした・・・」「はっ?!そうなの?」と私。
とある食事会で会話を弾ませようと、若い社員に尋ねた

「さだまさしと、僕は同年生なんだ」 社員「???」 私「へっ?!知らないの?」 そうか、「さだまさし」を知らないのか。どおりで「ぜんざい」で喜ぶ世代ではなかったか。日頃の会話にも一苦労する訳だ(笑)
親と子供ほどの年の差がある若手の社員も増えてきた。仕事のスタイルやお客様とのかかわり方、様々な面で教えることも多い。



税理士事務所の仕事の在り方も、旧態依然では若い世代にも魅力の無い職種になってしまうだろう。とある雑誌に将来無くなる職業は何か?との記事があった。ランキング 10位以内に税理士があったと、ふと頭をよぎる。

毎月の財務監査を行う重要性は言わずもがなであるが、会計ソフトが進化した今は会計処理の精度は年々上がり、ベテラン経理でなくてもある程度行えるようになり、クラウドを利用し監査の労力も過去に比べて、随分と楽になってきた。これからお客様が求めるのは税理士やその社員に対して、もっと人間力が求められるのではないかと思う。 若い経営者、事業承継を考える経営者、それぞれの抱える悩みや問題点を共有し解決に向けて私の持てる知力や経験を注ぎ込みたい。と、熱く語ってみたものの、社員にはすぐに伝わらない。「櫂より始めよ」で、私が実践して社員を同席させている。

・会社は儲かっているか
・会社のお金は増えているか、社長個人は幸福か。
・社長のお悩みは何か、潰れないためにはどうすればいいのか。


財務監査だけでは掴めない部分を、来社していただき、じっくり話ができる。 じっくり話す中で、「山内さん、元気が出てきたよ」「あと10年頑張るよ」と言って帰っていく。なかには握手までして(笑)

私は若い頃に大きな失敗をしたのでよく分かる。自分の度量を信じて一人前になったつもりで経営判断をした結果、とてつもない痛手を負った。他人の意見を聞かず、自分を信じすぎた結果だった。

苦い経験は私の糧となり、日ごろのお客様に会う時の指針となっている。税理士歴が長いと、出会うお客様の年齢が年下のことが多くなった(笑)社員にはよく叱られるが、年下の経営者に出会うと、ついつい親父的な意見が顔を覗かせてしまう。

意気揚々と突進する若き経営者に、「まぁまぁ。少し冷静に、客観的に数字におとしてみてみようじゃないか。」と言って色々な視点から見て、事業計画の妥当性や市場の将来性、自社の強み、弱みを話す。







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